コラム vol.15「九州歩き旅」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第15回目のコラムは、昨年卒業したばかりの 福島 優さん(平成25年卒)です。
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大学時代、どんなことで心がワクワクドキドキ踊りましたか?
私は刑法の勉強をしているときと歩いているときでした。
私は東京都出身で中高一貫校に通っていました。中学生のとき「探険部」という珍しい部活に入り、中1の夏に先輩方に言われるがままに種子島へ連れて行かれ約100キロの島縦断の道のりを歩かされました。このとき私はきつくて泣きながら「帰ったら部活を辞めてやる!」と思いながら炎天下の中歩いていました。しかし目的地である鉄砲伝来の島最南端にたどり着くと今までの疲れは忘れ、「100キロ歩いた!」という達成感で心が満たされておりました。
心躍った瞬間です。
私の人生はここで180度変わりました。その後中2に岡山~鳥取、中3は青森県野辺地~大間崎、高1は天草諸島、高2に北海道尻別川、と探険部のおかげで全国津々浦々歩き旅をすることができ、この体験を通して自分の知らない土地に行く楽しさ、物事を一歩一歩続けることの大切さを学びました。
大学生になり、東京から福岡大学にきたのも、自分の知らない世界に興味がわき九州を体験してみたいと思ったからです。そして刑法の勉強という大学内での目標とは別に「福岡を起点に九州県庁所在地を歩いて行く!」という目標を掲げました。
大学から自分で計画を立て自分で準備して自分で歩かなければいけません。ザックにテント、寝袋、バーナー、コッヘル等々詰めて、10キロ以上の荷物を担いで200キロ、300キロの道のりを歩きます。
歩き旅で一番楽しいのは、全身で自然を感じられること、そして地域の方々や文化に触れあえることです。例えば田んぼ道や山腹を歩いているとき、そこに流れる空気を身体で鼻で口で感じられる。知らない土地に行ったとき地元のことをいろいろ教えてもらい、地域の特産物を頂く。自分の足で出向いて今いる場所を楽しめるのが、歩き旅の醍醐味です。
大学3年生の春休み、ついに鹿児島県佐多岬まで到達!これで佐賀・熊本・長崎・大分・宮崎・鹿児島と九州県庁所在地を制覇できたので、次なる目標は「九州自然歩道」の完歩です!
九州自然歩道とは、皿倉山と佐多岬結ぶ道のりで、全長約3000キロ。今までの歩き旅と違うのは、縦走もコースに含まれていること。福岡県でいうと福智山、英彦山、脊振山など名だたる山の山頂も通過ルートとして指定されているので、歩くことだけでなく、登山経験も問われてくる歩道です。
今年のGWに私は4日かけて皿倉山から福智山、平尾台を通り英彦山までの約92キロを歩いてきました。今年の目標として休みを利用して「福岡県内のコースを歩くこと」に決め、日々を一歩一歩進んでおります。

九州自然歩道フォーラム http://www.kltf.info/

コラム vol.14「グランドキャニオン」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第14回目のコラムは 熊谷 泰直さん(平成22年卒)です。
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私は現在、司法書士になるべく専門学校に通っております。
この決心をするまでに今までの人生で最も悩みました。私は、福岡大学を卒業後、福岡市内の民間企業で働いておりました。そこそこの成績も出し、給料が悪かったわけでもなく、又会社が嫌になって退職したわけではありません。ただ、私の心の奥ではこのまま人生を送っていく事に迷いがありました。
しかし、勉強する為に退職しようと思ってもなかなか踏ん切りがつきませんでした。この不景気の中無収入になり、学生に戻り、試験に合格できるのか、将来は大丈夫なのか等現実的な事ばかりをみていました。あれやこれやと言い訳を作ってしまっていました。
そんな時、大学時代に行ったグランドキャニオンの写真が目に入りました。バイトをして、食パンや納豆ご飯ばかりを食べるという今思えば恐ろしい生活をしてまで訪れたかった場所です。ロサンゼルスから車で5時間、ひたすら真っ直ぐ砂漠の道を進むと光り輝くラスベガスが見えてきます。そこから飛行機でグランドキャニオンには行きました。氷点下の澄んだ空気の中、グランドキャニオンは眼前に広がります。人生で初めて見るスケールの大きさにただただ感動しました。
ここで最も感じたのは、「小さい事でくよくよ悩むことないやー!!」ということでした。
この気持ちを思い出したのです。やりたいと思ったことをやらないなんてもったいないし、やってみないと分からん!やってやるー!と後は転がりだしたボールのように、翌日退職願いを出し専門学校にお金を払いました。
悩んだ分今は全く悩むことなく、まずは合格することそして司法書士として人の役に立てることだけを考え毎日を過ごしています。そして、自分で選択した道を歩んでいる今は充実しています。
悩みがない方はいないとは思います。何か自分を奮い立たせる物を持つこと。そんな経験をすること。学生のうちに是非経験されて下さい。

コラム vol.13「社会人」


こんにちは!みなさん初めまして!
2012年3月に卒業した上本珠未と申します。
コラムを書かせていただけるということで、緊張しておりますが・・・頑張ります!
『社会人』
テーマはやはり、これになるでしょう。
これまでずっと「学生」だった私にとって、「社会人」という言葉の重さは、正直耐えられません。それは、これから社会人2年目を迎えようとしている今でも、同じです。
ちなみに、わたしは教育関係の仕事をしています。通信教育・・・という感じでしょうか。対象は中学生で、お父さんお母さんとその子の成績や進路指導のお話をしています。
入社したばかりの頃は、わからないことだらけでした。でも、それが楽しくてわくわくして仕事をすることができました。やはり、自分が選んだ道なので楽しむことが大切です。
ただ、仕事に慣れてくると、求められるものも増えてきます。私は周りの期待に応えたいのに、うまく結果が出せなくて、毎日泣いてしまう月がありました。ただ、同情は誰もしてくれません。きっと、誰もが通る道でしょう。
私はひたすらなぜ結果を出せなかったかを、追い求めました。
結果が出なかった理由は2つです。
1つは「怠慢」です。入社した初めに比べて仕事量はかなり多くなりました。「これは・・あとでいいっか」という、この甘い考えが、自分の首を絞めることになりました。
2つ目は「恐れる」ことです。新卒の私にとって、初めての仕事ばかりでした。だから、びびってしまうことが何度もありました。「できない」ではなくて「やったことがないだけ」。やったことがないのであれば、やってみるのみです。果敢にチャレンジすることが、いつでも大切です。
つらつらと書きましたが、言いたいことは・・・社会人って大変だなということです。
全国の新卒の中で、結果の順位が出されるのですが、私はありがたいことに九州で1位の結果を出すことができています。ただ、全国で見ると・・・まだまだで、そこがわたしの原動力になっています。
自分の結果が会員の成績向上だけでなく、会社の売り上げ、支社の数字など様々な面で影響されます。そして、会員は成績向上に期待をして、毎月の月謝を支払ってくださっています。社会人として責任の重さを感じる毎日です。
大変な社会人ですが、忙しい分休みの日がかなり幸せですね!
次の休みは何をしよう?どこに行こう?
楽しみが増えるばかりです。最近は同期に会いに長崎や東京などいろんな場所を巡っています!
わたしの今年の目標は「貯金」です!
親孝行、アメリカに行きたい、結婚式をあげたい・・・とか、やりたいことがあるので、貯金します!
みなさんの今年の目標はなんですか?

コラムvol.12「社会人1年目で思うこと」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第12回目のコラムは高口菜津美さん(平成24年卒)です。
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今年の5月から司法書士事務所の補助者として働いています。仕事の内容は主に、資格者の補助、職場内の様々な事務作業です。
大学時代を振り返ると、今までの学生生活に比べて自由だった反面、自分の行動に責任を持つことに心掛けてきました。例えば、資格試験の際や学校の定期試験前には、自分なりに計画を立てて行動してきましたし、就職活動でもこれをモットーに行動してきました。
就職して半年が経ちましたが、まだまだ勉強の毎日です。そして、この大学時代の心がけは今でも大切にしています。もし仕事で失敗をしてしまったら、必ず原因を探して二度と同じ失敗をしないようにメモをします。また、仕事中の確認作業も人一倍気を使っています。私は、このような地道な作業が自分の責任力に繋がっていくと思っています。
最後に、現在就職活動をしている方がこのコラムを読んで下さっているならば、その方達に伝えたいメッセージがあります。それは、「最後まで諦めないで、自分が納得するまで活動を続けて欲しい」ということです。私は、周りの友人は就職が決まっているなか、自分だけ卒業までに内定を頂くことができなかったのですが、卒業しても諦めずに活動し続けたおかげで、今の職場から内定を頂くことができました。ですから、こんな時こそ自分に自信を持って、自分らしさを忘れずに頑張って下さい!

コラム vol.11「頼まれごとは試されごとのお話」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第11回目のコラムは新堀徹さん(平成16年卒)です。
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こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか??
私はすごく元気です。
今回のコラムは私が担当という事で、先日、中村文昭さんという小粋なおじさんの講演会にてお聞きした『頼まれごとは試されごと』の話の新堀徹実践編をお伝えしようと思います。
※『頼まれごとは試されごと』とは。。。
頼まれたことは頼んだ人の期待を越えた結果を出すように自分なりに試行錯誤し工夫しなさいといった内容です。
自分ができないことは自分の愚痴、不満の中にそのできない理由が隠されている(できない理由が解っているなら解決はできる)といったなかなか私のハートをくすぶる内容です。
注:自分の中でかなり咀嚼しておりますので私オリジナルな意味合いに変わっているかもしれません。もし違ったらごめんなさい中村文昭先生。。。
私はこの話を、事務所の上司と一緒に聞きに行っていたんですが、この話を聞いてから上司が私に何か頼み事するたびに
上司『新堀○○よろしく!・・・頼まれごとは・・・』
私『(忙しいのにな)・・・もうわかりましたよっっ』
という具合に、うまく使われておりました。
上司が暴君のように見えました。
しかし私も負けてられません。
俺ができないことを頼んでみやがれっこなくそ!!的なノリです。。。内心はですね。。。
この言葉に出会ってというもの、世の中の見方が一変しました。
常日頃、毎日課題が目白押しです。
妥協案なんてできません、期待を越えられないから。。。
なんていうんでしょう、毎日が刺激的です。
私の次なる課題は、福岡大学法学部同窓会の活性化です。夢は大きく福岡大学法学部卒業生約4万人をつなげることです。みなさんあまり高くないハードルで新堀に期待してみて下さいね。

コラムvol.10「レディースクラブのつどい」に参加して


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第10回目のコラムは山下仁子さん(昭和58年卒)です。
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「平成24年度レディースクラブのつどい」に参加して
10月27日、福岡大学同窓会有信会、女性委員会主催の「平成24年度レディーズクラブのつどい」に参加してまいりました。
今年の講演は、福岡大学薬学部長 添田秦司(そえだ しんじ)先生による、「健康でしなやかに生きるための長寿遺伝子攻略法」。
抗老化、つまりアンチエイジング、女性にとってとても興味深い内容を楽しく優しくわかり易くお聞かせいただきました。長寿遺伝子から作られるタンパク質が「サーチュイン」、「サーチュイン」を活性化する(元気にする)と、糖や脂質の代謝を良くし、いつまでも若々しく長生きできる!!ダイエットにも効果あり!!
なんと素敵なお話でしょう。
では、「サーチュイン」を活性化させるために何をすればいいのでしょうか。
規則正しい生活、適度な運動、腹八分、早寝早起き・・・、そうした方がいいとわかっていて出来なかったことばかりです。
でも、添田先生は「カロリー制限も、運動も嫌いだけど長生きしたい!」という我侭な私のために、一つの秘訣を教えてくださいました。

  • 「レスベラトロール」赤ワインに含まれるポリフェノール
  • 「フィセチン」苺に多く含まれる

これに抗老化作用があるそうです。早速今日から赤ワイン党です。
「サーチュイン」活性化失敗組として、添田先生ご自身を例にお話をされましたが、本日ご参加の女性を見る限り、本当に皆さんとても元気で若々しく年齢不詳の美魔女、「サーチュイン」活性化成功組ばかりです。
今回も皆さんから多くの刺激とパワーをいただき感謝です。

コラムvol.09「人生の充実はそして」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第9回目のコラムは末永孝男さん(昭和45年卒)です。
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人生の充実は「出会い」そして「人との繋がり」〜法学部同窓会へのお誘い〜
私の誇りとする福岡大学法学部を巣立って早や42年。志を果たした今は、各先生方・学友・クラブのこと、大学紛争で騒然とした学内状況、未舗装道路でのバス通学等々懐かしく想い浮かべたり、記録誌をひもといたりの日々ですが、母校の素晴らしい発展は、嬉しい限りです。
七隈トンビとして、どれだけ社会貢献ができたのか自信はありませんが「福岡大学法学部卒業の誇り」だけは忘れずに、人生の大半を歩んだものと確信しています。その間、多くの学友、同僚、先輩、上司、人生の師のほか、数多くの人脈に支えられての今日があります。かつて困難な局面で幾度となく助けていただいたことは、ただただ感謝に尽きます。人との出会い、そして結びつきというものは、ほとんどが偶然ですから、その縁を大切にさせていただいたことが自分の人生に反映されているなと、つくづく実感させられます。人間は一人では、絶対に生きてゆけないと。
私は最近、遅まきながら、より以上に「人間修養」「自己研鑽」ということに心がけ、人との出会いを大切にしながら、人生を生きていくのに必要な「人生知」あるいは「経験知」なるものを身につけて、これを高めることで、さらに充実した人生を送っていこうと自分なりの努力をしているところです。
◎ 若い卒業生の皆さん、同窓会の場を通じて「良き友、人生の師」に出会いましょう
今は、パソコン、スマホ、FBなど文明の利器で顔を突き合わせなくても用件が済ませる時代でありますが、これが現代風と言われてもどこか淋しいものがあります。人間砂漠といいますか、人と人との繋がりが希薄となっています。こんな時代だからこそ、また豊かな人生を送るためには、心が通い・語り合え・心の支えになる友や先輩、人生の師と出会いたいものです。
人生の勉強の場はどこにでもあります。学校・職場での勉強や研修、本を読んでの勉強、しかし、これだけが勉強ではありません。
「三人行、必有我師焉」(論語・述而篇)
人は、人と出会うことで必ず教えられることがあるといいます。
実社会でもまれ、そして「人との出会い」によって教えられ、反省させられたり、あるいは視点を変えて自然からも学ぶこともあるでしょう。要は、自分の心がけ次第で、どこでも、何からでも学ぶことができます。
その中でも一番大事なのが、人との出会いであり、人との繋がりです。
皆さん、それぞれに出会いの場をお持ちと思いますが、その格好の場が「有信会、法学部同窓会」です。なぜならば、法学部卒業という仲間意識から派生する「絆」というものがあって、誰もがすっと溶け込め易いことや、同窓生各人の自主独立が尊重されており、かつ、人生・仕事上の知識や経験則の補完やチャンスが得られ、時には精神的支援・援助などが受けられることがあると思われるからです。
また、活動の中身について三ツ角同窓会長は、「単なる“懐かしさ”という枠を超えて、同窓生のエネルギーを結集し、前向きかつ積極的に有意義な活動を行おう」という方針ですので、若い卒業生の参画が起爆剤となって存在感のある同窓会となり、加えて実りある出会いと強い絆が結ばれることになるはずです。
法学部の卒業生は約4万人、そして各界においての活躍はめざましいものがあります。同窓会に参加する卒業生諸氏は、多士済済・異業種・ユニークであるなど、まさに自分を磨いていく上で「師」とすべき人と出会うチャンスがあること請け合いです。
私たちは、多くの人との関わりの中で存在しています。人生途中の「危機」に陥った際に頼れる他者、いわゆるウォッチャー(自分を観察してくれ、間違いを指摘してくれる)の存在は、人生を大きく左右するものです。
多くの友、先輩、人生の師やウォッチャーの存在は、人生を豊かにする財産です。しかし、待っていても、やってきてくれません。日頃から積極的に出会いの場を求め、いかに誠実に人と接するかにかかっています。
福岡大学の建学の精神にもあるように「積極進取」の精神でもって、
「自分を磨くためには、大きな人と出会うこと」(元資生堂会長・福原義春氏)
に心がけ、対面、あるいは対面する努力をすることで人間力が高まるはずです。
大きな先輩あるいは師となる先輩に容易に会える場が「法学部同窓会」であり、ここで先輩達にぶつかっていくことによって、人間としての実力が更に磨かれるものと確信しております。
人との出会いのツールの一つとして、母校「法学部同窓会」の行事に参加して“すごい出会い”を実現していただき、人生の宝(財産)を手に入れていただきたいと思います。
より一層の「人生の充実感」を得るために、「法学部同窓会」の扉を遠慮なく開いていただきたいと思います。お待ちしています。

コラムvol.08「たかが されど」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第8回目のコラムは畑尾美津男さん(昭和39年卒)です。
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たかが されど
学部同窓生の皆さん如何お過ごしですか?
小生、太平洋戦争開戦の年に生を享け・・・、進学浪人もなく法学部へ入学できたものの、難解な専門知識を習得(?)し“なんとか・かんとか”卒業した年が敗戦後の復興を一応遂げた東京オリンピックの年でした。その後もなぜか区切の良い記憶に残る人生でようやく古稀を迎えています。
また、七隈の4年間は学びの深耕を図らずに部活三昧に心酔しました。入学早々、この素晴らしい青春期を如何に謳歌するか、その延長線上で社会人になったときにも役だつ部活動を、この青春期をエンジョイできるものとして模索しました。部員数が少なく部費が安く、すぐにベンチ入りでき全日本大学選手権大会にも出場のメンバー入りし易い部へ挑戦しました。その部は学友会体育部所属の「モーターボート部(現モ-タ-ボート水上スキー部)」でした。
4年間の努力が実り4年時のインカレ(第一回高松宮杯争奪全日本大学モーターボート選手権大会)でわが部は東京6大学チームを抑えて総合優勝、個人戦も経済学部の堺君が全日本チャンピオン、小生も準優勝という本当にうれしい結果となりました。
菊ご紋入りの宮杯銀カップを手にチームが七隈に優勝凱旋した折に今村 有学長へ報告。本当に記念すべき記憶に残る快挙を成し遂げることとなりました。その後、後輩たちの頑張りで全5回もの優勝、遂にその銀カップをとりきり現在も大学内に保管されています。
そして、現在の同水上スキー部も此れまで男女総合優勝や個人戦も優勝と全日本大学代表選手(日本代表ユニバ選手)や今年春の卒業式では部始めての快挙となった学長表彰を羽釜君が受賞しています。当然、東京6大学チームを制しての数々の功績を挙げ、福岡大の名を轟かせています。この夏も7月末から秋田県で開催されるインカレの結果が待ち遠しいものです。
この拙い文面を現役学生の皆さんも読まれるかも知れませんが是非とも大学4年間の貴重な二度と無い青春期を“燃えて、燃えて”挑戦して、此れからの人生に繋いで役立てて欲しいものです。

『年々歳々花相似たり 歳々年々人同じからず』(劉希夷「代白頭吟」)

コラムvol.07「空港の日常」


福岡大学法学部同窓生によるリレー式コラム。
第7回目のコラムは福永ゆうこさん(平成16年卒)です。
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こんにちは。私は、保安検査員です。
それは、何だろう。と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私は、空港に勤務しています。仕事内容は、飛行機に搭乗する方の荷物を検査することです。空港にいる誰のことだろうと、思われるかもしれないので、もう少し具体的にお話しします。
航空会社のカウンターで荷物を預ける時や飛行機に搭乗する前に、皆さんのお荷物を不思議な機械に入れて検査している人達を覚えていますか。 反応があった場合は、「恐れ入ります、お荷物を拝 見させて頂けますか」とお願いしている人達です。
私たち検査員は、皆さんのペットボトルの液体を検査したり、喫煙用ライターは一人一つまでと説明したりしてます。どうですか。ああ、そんな人達いたなあ。と思い出して貰えましたか。思い出して貰えたら、嬉しいです。
毎日、空港には大勢の人が集まります。
飛 行機をご利用になる方。お見送りの方。お出迎えの方。それから、私達空港で働く、空港勤務者。そして、空港で働いているのは、私達検査員だけではありませ ん。飛行機を操縦する機長やキャビンアテンダントの方。航空会社のカウンターで手続きを行う方。飛行機の客室で飛行機の中の清掃を行う方。飛行機を整備、 点検する方。飛行機に皆さんがカウンターで預けた荷物を搬入する方。機内食を作って搬入する方。地上で飛行機を誘導する方。等々、飛行機を一機飛ばすため に数えきれない人達が、毎日一生懸命働いています。
飛行機に直接携わらない方もいらっしゃいます。
空港内を清掃する方。空港内のお店で働く方。空港内を警備する方。宅配サービスを行う方。空港の連絡バスを運転する方。皆さん、朝早くから夜遅くまで、働いていらっしゃいます。
そこでは、テレビドラマに負け ないくらいのエピソードが毎日たくさん産まれ、ハラハラドキドキのちホロリなのです。空港は、実はいろんな人間ドラマの舞台でもあったんです。
もし、今度空港に来られる時は、そんなエピソードのかけらを探してみると、また違った空港の面白さや楽しさに出会えるかもしれません。

コラムvol.06「ふじもとの酒場放浪記」


ふじもとの酒場放浪記
ちょうど1年前に大腸ガンの手術をされた名誉教授坂口裕英先生(訴訟法)から、「蕎麦屋で飲もう」とお誘いを受けた。
術後の先生はすこぶる調子が良く、お酒も料理も「美味しい」と言われる。私が蕎麦屋に着くと先生はすでに蕗の佃煮でビールを飲んでおられた。
「今日のお酒は何がありますか」と尋ねると栃木の四季桜があるという。
つまみに〆鮗(このしろ)、バクライ(宮城産ホヤ)、あん肝の西京漬・・・を注文し、先生と箸を交えながら純米吟醸四季桜を味わう。
薫りが高く口に含んだときの柔らかさが良い。
1合ほど飲んだあたりで、先生が「弥之助が死んだな」といわれた。つい二日前の2月28日に亡くなった楢崎弥之助氏のこと。
「弥之助はね、修猷館から九大法文学部でね。福岡高校から来た井上正治(刑事法)さんと学部で同期だった。二人とも秀才でね。」と。「その時、九大の刑法が木村亀二」「木村さんは東大で牧野英一先生(主観主義)の後任が小野清一郎先生(客観主義)になったので、九大に来た」「もともと主観主義の木村先生が盛んに目的的行為論を提唱して・・・」などと往年の刑事法学会のスターの話になった。
この蕎麦屋は若夫婦が二人でやっていて、西新で3年ほどやったのち、薬院駅からほど近いところの古民家を購入改修し蕎麦屋にした。
こじんまりとした店内は、民家なのでちょっとした床の間があり、店屋という感じはない。4人掛けのテーブルが3〜4台とカウンター席に4人ほど座れる。しんと静かな中に蕎麦を茹でる釜湯の音がしゅんしゅんと。そして柱時計の振り子の音がゆっくり静かに音を刻む。喧騒を忘れさせてくれる。長身の旦那が奥で蕎麦を打ち、小柄で美人の奥さまがにっこり笑って酒を出す。この空間に突如また坂口先生の大きな声が響く。
「井上先生はとにかく豪快だったね」「先生と飲みに行ったときに僕はお金を払ったことがない。全部井上先生が出してくれる」
四季桜を4合ほど飲んだ頃、先生が「そろそろ蕎麦にしよう。僕は今日ははまぐり蕎麦がイイ」といわれた。私は「茨城県の蕎麦粉で十割蕎麦」をお願いした。
「藤本もう一件行こう」といわれ、蕎麦屋の勘定はすべて先生がだされた。
豪快だと言った井上先生のことを気にされたのだろうか。蕎麦屋を後にし、10分ほど歩いてカクテルバーで飲み直しとなった。
坂口先生は井上正治先生の弟子で、この4月で81歳。私は坂口ゼミの第1期生。先生に負けないように飲まなければ。
帰りのタクシーの中で、「藤本、4月竹崎にカニを食いに行こう」と言われた。